簡易測定器による二酸化窒素調査結果
最終更新日:2024年3月8日
二酸化窒素は、主に石油や石炭などが燃焼して高温になったとき、空気中の窒素と酸素が反応して発生する物質で、自動車の排出ガスや工場、焼却炉などが主な発生源となっています。
この二酸化窒素は、有害な光化学オキシダントをつくる原因物質の一つであり、また、酸化性や腐食性が強く、人間、動植物等に対して有害であることが知られています。
徳島市では、自動車の排出ガスによる大気汚染の影響を調査するため、幹線道路沿道や交差点等14地点において二酸化窒素の簡易測定器(トリエタノールアミン法)を用いた簡易測定を実施しています。
その結果、交通量の多い国道や県道の沿道は、その他の地域に比べて二酸化窒素の濃度が高い地点もありますが、国が定めた環境基準値(注)を上回る濃度は検出されませんでした。
(注)環境基準値:1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内、またはそれ以下であること。
1 簡易測定器(トリエタノールアミン法)による二酸化窒素の測定方法
(1) できるだけ天気の良い、雨の降る心配のない日を選び、簡易測定器を測定地点に24時間設置します。
(2) 簡易測定器内のろ紙に吸着した二酸化窒素と試薬を反応させ、生成した赤紫色の色素の濃さを機械(分光光度計)で測定します。この測定で得られた数値より、二酸化窒素の一日の平均濃度を算出します。
2 二酸化窒素測定結果
測定地点 | 測定地点の状況 | 令和6年2月 | 令和5年7月 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
道路沿道 | 0.008 | 0.008 | 0.008 | |
道路沿道 | 0.004 | 欠測 | 0.004 | |
道路沿道 | 0.002 | 0.002 | 0.002 | |
道路沿道 | 0.006 | 0.007 | 0.007 | |
道路沿道 | 0.005 | 0.006 | 0.006 | |
道路沿道 | 0.005 | 0.006 | 0.006 | |
道路沿道 | 0.003 | 0.008 | 0.006 | |
道路沿道 | 0.004 | 0.007 | 0.006 | |
工場周辺 | 0.003 | 0.005 | 0.004 | |
工場周辺 | 0.003 | 0.002 | 0.003 | |
公園 | 0.004 | 0.005 | 0.005 | |
公園 | 0.002 | 0.003 | 0.003 | |
住居・田畑 | 0.001 | 0.001 | 0.001 | |
住居・田畑 | 0.002 | 0.005 | 0.004 |
(単位:ppm) 年に2回測定
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