ガソリン携行缶の取り扱いにご注意ください!!
最終更新日:2022年8月19日
ガソリンについて
ガソリンは、日常生活において、自動車の燃料などに使用されており、私たちの生活にはなくてはならないものです。
しかし、ガソリンは消防法上における危険物(第4類第1石油類)であり、ひとたび取り扱いを誤ると、火災や爆発などの大事故につながる恐れがあります。
今一度、ガソリンの特性や使用する上での注意点などを確認し、適切に取り扱いましょう。
ガソリンの特性
・引火点は-40℃程度と低く、極めて引火しやすい
・揮発しやすく、その蒸気は空気より約3~4倍重いので、滞留しやすく可燃性蒸気が広範囲に広がる
・静電気が蓄積しやすい液体
ガソリン携行缶を使用する上での注意事項
直射日光の当たる場所や高温の場所に置かないでください
夏場はもちろん、それ以外の時期でも直射日光の当たる場所や高温の場所にガソリン携行缶を置くと、ガソリンの液体又は可燃性蒸気が大量に噴き出す可能性があるため、日陰の風通しの良い場所にガソリン携行缶を置いてください。
ガソリン携行缶の蓋やエア抜きの締め方が緩いとガソリン携行缶周辺に可燃性蒸気が出続けて危険なので、使用後は確実に締めてください。
周囲の安全確認とエンジン停止を徹底してください。
ガソリン携行缶を取り扱う場合は周囲に火源になりそうなものがないことを確認してください。
ガソリン携行缶を用いて発電機等にガソリンを注油する際には、ガソリン携行缶の蓋を開ける前に発電機などのエンジンを停止してください。
蓋を開ける前に、エア抜きを行ってください。
日陰の風通しの良い場所にガソリン携行缶を置いてあっても、外気温の上昇に伴いガソリン携行缶内の圧力が高くなっている可能性があり、ガソリン携行缶の蓋の開放に伴い、ガソリンの液体や可燃性蒸気が噴き出す可能性があることから、ガソリン携行缶の蓋を開ける前に、少しずつエア抜きを行ってください。
直射日光や発電機の排気口等によりガソリン携行缶が暖められている場合は、ガソリン携行缶の蓋の開放やエア抜きをしないでください。すぐにガソリン携行缶を周囲に火気や人がいない日陰の風通しの良い場所に移動させ、ガソリンの温度が常温まで下がる6時間程度はおいた後にゆっくりとエア抜きをしてください。
ガソリン携行缶の内部が高温・高圧になっている場合は、ガソリン携行缶の外側が熱くなっていたり、蓋が固く開けにくくなっている場合があります。
ポリ容器での保管はしないでください!!
ガソリン携行缶は、消防法令により強度や材質が定められています。「試験確認済証」のラベルが付いた金属製の携行缶を使用してください。
灯油ポリ容器での保管は絶対にしないでください。
ガソリン携行缶の注意表示
京都府福知山市の花火大会会場でのガソリン携行缶による火災を受け、ガソリン携行缶の使用者に特に注意すべき重要な事項をガソリン携行缶の注油口付近の目立つ場所に読みやすい大きさのシール等により表示することが望ましいとされました。
ガソリン携行缶リーフレット(危険物保安技術協会)(PDF形式:1,218KB)
ガソリンによる多数の死傷者を出す火災が発生しています!
令和元年7月18日の京都アニメーション火災、令和3年12月17日の大阪市北区ビル火災、これらの火災は、容疑者がガソリンを使用して放火し多数の死傷者が発生しました。
また、徳島市内においても、令和3年3月に音楽ライブを狙った同様の手口の放火殺人未遂事件が発生しました。
ガソリンを携行缶で購入される場合はこちらをご確認ください。
ガソリンを携行缶で購入される皆様へ リーフレット(消防庁)(PDF形式:969KB)
物品販売店舗等で容器入りガソリン等を購入される方はこちらをご確認ください。
容器入りガソリン等を販売する事業者の皆様へ リーフレット(消防庁)(PDF形式:991KB)
ガソリンの「詰め替え」と「運搬」
ガソリンスタンドで、ガソリンを携行缶に詰め替えたり、詰め替えた容器を乗用車等で運搬する場合には法令で定められた事項を遵守しなければなりません。
詳しくは、ガソリンの「詰め替え」と「運搬」のページをご覧ください。
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